最愛なる者 a 2002.07.26UP
ん・・・?
わたし・・・、そう、ふざけてて・・・
川に落ちて・・・流されたんだわ・・・。

「チビ、気がついたか?寒くないか?」

「アラン・・・この傷・・・」
「・・・衛兵隊時代の、唯一の勲章だ。」

「これ・・・バスティーユの時の?」
「ハハっ。一発くらっちまった。」

「かあさまを守ってくれたんでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「とうさまがいってた・・・。
 おまえの命はアランにもらったものだって」
「・・・・・・お前の親父は、そのまえに、
 おまえのお袋かばって、
 もっと くらってた・・・」
『どうしてそんな風な顔するの? ちょっとくやしそうで・・・哀しそうで・・・。』



「さあ、今日は、もう、練習もできないな、 その格好じゃ。 もうすぐ、お前の親父がかけつける。
 フランソワが、もう知らせた頃だろう・・・。
 泣きながら走っていっちまったんだぜ.。
 頼むから、お前は、男に命がけで守らせるような女になってくれるなよ。
 お前のお袋みたいになったら、フランソワのやつ、いくつ命があっても足りないからな。
 ウジェーヌにも、今回のことは内緒だな。」
「・・・?・・・どういうこと? どうしてフランソワやウジェーヌさんが出てくるの?」
「アハハっ!まあいいさ」
                                                         1802年
 
修行へ戻る
京都府南部のたんぽぽTOP
SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO